長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導、約7割の事業場で法令違反
厚生労働省は、「長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導結果(平成30年度)」を公表しました。
平成30年度(2018年度)に、長時間労働が疑われる29,097事業場に対して実施された労働基準監督署による監督指導の結果を取りまとめたもので、監督実施事業場のうち69.6%の事業場で、労働基準法などの法令違反が認められたとの内容になっています。
⑴監督指導の実施事業場:29,097事業場
このうち、20,244事業場(全体の69.6%)で労働基準関係法令違反あり
⑵主な違反内容[⑴のうち、法令違反があり、是正勧告書を交付した事業場]
① 違法な時間外労働があったもの:11,766事業場(40.4%)
うち、時間外・休日労働の実績が最も長い労働者の時間数が月80時間を超えるものは、7,857事業場(66.8%)
② 賃金不払残業があったもの:1,874事業場(6.4%)
③ 過重労働による健康障害防止措置が未実施のもの:3,510事業場(12.1%) など
監督指導事例も紹介されていますので、ぜひご一読下さい。