「副業・兼業の場合の労働時間管理の在り方」報告書
厚生労働省の「副業・兼業の場合の労働時間管理の在り方に関する検討会」は、副業・兼業の場合の労働時間管理の在り方に関する 報告書を公表しました。
報告書では、主に、労働者の健康管理、時間外労働の上限規制、割増賃金という観点から、今後の方向性として考えられる選択肢の例示が整理されています。
最大の関心事の1つである、割増賃金については、
①労働者の自己申告を前提に、通算して割増賃金を支払いやすく、かつ時間外労働の抑制効果も期待できる方法を設けること
②各事業主の下で法定労働時間を超えた場合のみ割増賃金の支払いを義務付けること
となっており、方向性の違う例示のようにも思えます。今後この解釈が明確にされていくことを期待したところです。
厚生労働省は、この報告書を踏まえ、今後の労働政策審議会において検討を行うこととしています。
どのような結論が導き出されるのか、動向に注目です。
事業主のかたはご一読されることをおすすめいたします。