地域別最低賃金の引き上げについて
厚生労働省は、「第53回中央最低賃金審議会」及び「令和元年度中央最低賃金審議会目安に関する小委員会(第1回)」の資料を公表しました。
「令和元年度中央最低賃金審議会目安に関する小委員会(第1回)」により、令和元年度の地域別最低賃金の議論が開始されました。政府は、全国平均「1,000円」の実現を急いでいるなかで、4年連続で3%以上の引き上げが実施されるかどうかが焦点となっています。
現在適用されている平成30(2018)年度の地域別最低賃金の全国平均は、時給874円ですが、仮に、ここ3年と同様に3%の引き上げが続けば、令和元(2019)年度は900円台となり、令和5(2023)年度には1,000円を超える計算となります。
しかし、地域格差や中小企業の支払能力などから、安易に引き上げることはできない状況にあります。
今年度も、例年のように、7月内に目安が決まり、10月頃から改定が実施される予定です。
企業にとっても経営に直結する問題ですので、注意深く見守っていく必要があります。